2015年6月12日金曜日

【団体からの提言】全国圧接業協同組合連合会会長 大場毅夫「夢語るための大転換を」

圧接業界の担い手の確保、育成についての未来構想を述べてみたい。スポーツの世界でいわれる「心・技・体」を圧接業界に置き換えた場合、「心=品質、技=圧接技術、体=体制(会社)」と考える。まず、「心=品質」、「技=圧接技術」については、現在、第8期圧接OJT(職場内訓練)指導員を育成している。指導員には圧接技術の継承と品質確保という使命を課せられているが、圧接技術の頂点に36名の技術者が育ってきている。

 しかし、若者の確保の点から見た場合、一番重要なのが「体=体制(会社)」である。若者を確保する最大の条件である将来像がなくてはならない。自分がどのように生きていくのか、自分の使命は何か、終身雇用制度が崩壊してしまった今、将来像を描くことが難しい。
 この中で自分の将来を見通すことができる業界独自の社会保障制度の確立が必要である。国土交通省の推進している社会保険未加入対策もしかり、あわせて退職金制度にも着手していくことも必要だ。今、退職金制度も確定給付年金から確定拠出年金へ移行している企業も少なくない。また、確定拠出年金は企業型と個人型というように時代ニーズにあわせて変化している。
 建設業界も専門工事業者が一体となり、すべての社会保障制度の受皿を担う機構を設立すべきところにきている。夢のような話ではあるが、大きな変革が実現すれば若者は安心して建設業界で働くことができる。業界も若者に将来のビジョンについて語ることができる。
 今の業界が忘れているのは夢である。夢を語ることができなければ若者はついてこない。
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