2015年6月23日火曜日

【現場力】誇りとやる気喚起する環境づくり 大成建設・伊藤清仁


現場には温水洗浄便座付きトイレや冷蔵庫などを完備し、「職人が本来持っている高い能力を最大限に発揮できる環境づくり」を具現化することで成果を上げている。大成建設東京支店海洋船舶ビル建替え計画作業所の伊藤清仁所長は“職人”という言葉にこだわり、自らが指揮を執る現場で職人の誇りとやる気を喚起するための取り組みを実践し続ける。

 大学時代に現場でアルバイトをしていた経験から「職人の誇り」に対する思い入れは人一倍強い。「ものづくりのすばらしさを1人でも多くの人に理解してもらう」ため、施主、設計者、職人の家族を現場に招くイベントを随時企画し、最前線で汗を流す職人の姿を広く伝える。「いつ見られても恥ずかしくない仕事をするという意識が職人にも芽生える」という効果もある。
 真剣に働く職人の写真を撮影し、DVD化して家族に配布する取り組みは「奥さんや子どもの見る目が変わった」と絶大な効果を上げている。
 こうした取り組みは高く評価され、日本建設業連合会の快適職場表彰で最優秀賞を2度受賞した。現場では若手の社員、職人を積極的に登用し、担い手育成にも力を注ぐ。自らの意志を継いだ「分家」の所長第1号も誕生した。「職人の気持ちが分かる監督をやれ」。大学時代に親方が発した一言を胸に、真の職人づくりに情熱を燃やす。
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