2015年6月26日金曜日

【現場力】問題解決はあくまで現場 小野組・小野貴史

小野組では、土木工事の全現場で「三方良しの公共事業改革」に則って、現場担当者だけでなく社内のさまざまな部署の社員も交じって、対象となる工事の目的や成功基準などの目標を事前にすり合わせる「ODSC」といわれる作業を行っている。社内の人間が持っている多様な経験や知見を集め、情報を共有して課題やその解決策を事前に整理するものだ。

 本社主導の現場管理にも見えるが、実は正反対だ。小野貴史社長は「現場が収益を出すことを現場自身で考え続けられるために、本社や経営は道筋とゴールだけを決める」という。問題解決はあくまで現場だ。「会社力の総和はピラミッド型でイメージされがちだが、これが長方形にならなければいけない。一部のマンパワーや勘に頼ることなく、組織として再現性を確保すること。そのためには現場自身が主体的に“改善”を進めていけることだ」
 「今後拡大していく公共事業のメンテナンス市場こそ、現場の気づく力、考える力、つまり現場で開発・改善し、発注者に提案していく力が求められる。そのためにもコストに利益を重ねて値決めするという考え方をまず根本から疑うべき。価値創造の現場という視座を持たなければ、これからのインフラ構造や生産システムの転換についていけない」と強調する。
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