2015年6月10日水曜日

【団体からの提言】全国高等学校建築教育連絡協議会会長 小林晶代「教育機関との連携強化を」

建設産業は、これまでインフラ整備や維持管理、災害対応など「地域の守り手」として重要な役割を果たしてきたが、学校では、その必要性と重要性について扱うことはほとんどなかった。一方、ITの発展、グローバル化、少子高齢化による労働人口の減少など、さまざまな要因により、建設産業を就業先として選択する若者が減少している。

 2014年1月に「担い手確保・育成問題」の解決に向け「建設産業活性化会議」が国土交通省に設置され、建設産業戦略的広報検討委員会による「工業高校キャラバン」が昨年10月より開始された。現在、東京・埼玉・千葉の工業高校4校5学科で、建設産業の仕組みやその魅力について技術者や技能者、学識経験者、行政担当者から直接お話しをいただいている。この取り組みは生徒の進路選択に役立ち、日ごろの学習に一層専念できる動機付けになっており、感謝している。
 今後は、このような建設業団体と教育機関との連携強化を望む。
 特に、職業訓練施設などを利用した体験学習や熟練技能者が直接学校に出向き実施する出前講座は、安全に施工現場を疑似体験できる機会であり、積極的な運用を期待している。さらに、求人が可能であれば、入職後のキャリアパスなどを示していただければありがたい。
 最後に、建設業界に望むことは、義務教育の時期から建設産業の必要性や重要性に関する教育ができる人材の育成だ。企業と学校の双方で先端技術や労働現場の魅力を教えることが、「担い手確保・育成」に必要だと考える。
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