2015年6月30日火曜日

【技】既存柱使い効率解体 大成建設の「昇降ジブクレーンシステム」

大成建設は、新たに開発した「昇降ジブクレーンシステム」を使った自動降下型の解体工法を実用化した。この工法は既存柱を活用するため、別途の仮設柱は不要で、作業の効率化やシステムにかかるコストの低減が図れる。今後は、閉鎖型への展開について検討を進めるとともに、汎用性、実用性を高めることで、将来的に需要拡大が見込まれる超高層建物など、多様な解体ニーズに対応する。

 開発したシステムは、東京都港区で同社が施工している赤坂ツインタワーの東館解体工事に導入。建物中央部の屋上階の床を昇降ジブクレーンシステムの台座に使い、既存の柱4本に設置したジャッキシステムによって、1フロア解体するごとに下階にジャックダウンさせながら作業を進める。
 階高3550mmの1フロアのジャックダウンは約1時間15分で完了する。1フロアの解体には4日かかり、隣接する本館に導入している従来の解体工法と同じだが、「スライディング養生足場」を組み合わせることで、騒音防止や、建物外周に全面的に仮設足場を構築する従来工法に比べて周辺環境に与える圧迫感が軽減されるなどのメリットがある。
 同社は既に、環境に配慮した超高層建物の解体工法として、最上部に閉鎖空間をつくって上階から解体を進める「テコレップシステム」を大手町フィナンシャルセンター(東京都千代田区)など2件に適用している。高さ100m級の超高層ビルの解体に、昇降ジブクレーンシステムを使った場合、テコレップに比べてシステムにかかるコストは約1割削減できるという。
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